仕切りの家
中庭を囲む古民家の改修計画。
中庭を中心にL型の縁側、昔ながらの鴨居が残る建物を活かしながら、事務所と住居を設置する。
多数の人々が出入りする事務所部分とプライバシーに配慮した使い方が求められる住居を設けなければならないが、明確に分離した使い方とするのではなく、あくまで一つの建物として成立することを目指した。
そこで、既存に残る鴨居を活かし建具が可動すること、上部の抜けを作ることで視線・音等を区分しながら分けるよう計画した。
ある時はL型に繋がる一体感ある住居に、あるときは上部の視線だけが抜ける事務所になる。
住まいと生業が一体となる建築物を目指しました。
概要:木造2階
場所:長野県
完成:2022年8月
設計:株式会社トベアーキテクト
施工:松代建設工業株式会社
撮影:村松弘敏写真事務所