Cantina Riezo ラウンジ新築工事
長野県の北信地域の高山村にあるワイン醸造家のためのワイン販売のためのラウンジ新築計画である。
手沢の家同敷地にあり、ワインの醸造棟・倉庫・母家が、計画地西側に面してワイン葡萄畑・北側に田んぼがあり、生活と生業が連続した場所である。
住まい手は生業であるワイン葡萄の栽培、ワインの醸造はもちろん、人の手を加え、自然と共存する丁寧な暮らしを営んでいる。また、古道具や古材を愛で、時間が作り出すものに魅力を感じている。
そこで、建築物自体も人の手、時間によって変化する建築を目指すことで、建主の生活に寄り添い、その土地に息づく、おおらかな空間を目指した。
そこで、古道具・古建具をうまく使いながら新しい材料では実現できない時間を組み込んで設計を行なった。
さらに既存の醸造棟の存在への敬意を払い、軒高を揃えながら斜めの屋根とすることで、醸造棟との差別化、ボリュームの低減を実現した。